出張先での雑記帖



フランス共和国
French republic


気分転換に旅先(モチロン仕事)での画像をお届けします!
(印象に残った画像を都度掲載予定です)






2019年 4月8日(月)-13日(土) Aix-en-Provence (France)

初めてのエクスアンプロヴァンスです!



エクスアンプロヴァンスは、古くは「セクティウスの水の都」と呼ばれていたように、
今でも100を超える泉が湧き、彫刻が施された様々な噴水が街角を飾っているような町。
紀元前123年にローマ人によって街が作られ
12世紀から18世紀にかけてはプロバンス伯爵領の都として発展しました。

名前の由来となった Aix とは紀元前123年、
ローマの執政官ガイウス・セクスティウス・カルウィヌスが、
この地を「アクアエ・セクスティアエ」(セクスティウスの水)と命名したのが起源、
すなわち昔から水に恵まれた土地だったのです。


メインストリートのミラボー通りは、

1650年代に馬車用舗装道路として作られた、プラタナス並木の大通り。
石畳の車道の両側にプラタナスの並木があり
噴水のあるロータリーを配した美しい通りで、
両側にホテル、レストラン、カフェ、ショップが並ぶまさにエクスのメインストりート。
北が旧市街の迷路のような狭い街並み、
南が旧貴族の館が並ぶと言うマザラン地区となっている。


(その1) ミラボー通りを散策!

水の都と言われるエクス・アン・プロヴァンス。
紀元前からの歴史をもち、当時から水の多かったエクスには、
多数の泉や噴水が今も残っています。





青い空、黄金色の建物、透き通った緑色の噴水、プラタナスの木陰・・・素晴らしい街でした


ミラボー大通り
プラタナス並木からこぼれる陽光が
美しいメインストリート、
ミラボー大通りは世界でも指折りの目抜き通り


マルシェ(蚤の市)
野菜やフルーツ、古本にお花、
はちみつやスパイスなど、
さまざまな品が並ぶマルシェ


ポール・セザンヌの銅像
ミラボー通りの出発点にある
ロータリーに面する広場に立つ
ポール・セザンヌの像
セザンヌは偉大な郷土出身者


レ・ドゥー・ギャルソン
ミラボー通りに面する
「2人の給仕」という名の1792年創業のカフェ。
セザンヌ、ゾラ、ピカソ、サルトル、
ジャン・コクトーらが足繁く通った


ロトンド大噴水
ミラボー大通りの西端を飾る
1680年建立の大噴水。
上部の3体の像はそれぞれ、
法律・農業・芸術を表す。



善良王ルネの像の噴水
ミラボー大通りの東端を飾る
左手に葡萄の房を持った像
この地にミュスカ種のワインを
導入した功績を称えている。




2019年 4月8日(月)-13日(土) Aix-en-Provence (France)

(その2) 旧市街を散策

ミラボー通りの北側、17世紀の城塞都市の名残りを残す趣あるエリア。
道は細く、まるで迷路のようですが、
古い石造りの街並みが残る雰囲気のある街です!



※のんびりと散策することができました!


サン・ソヴール大聖堂
5〜17世紀のさまざまな
建築様式が集まったカテドラル。
最古の部分は洗礼堂で、
ローマ遺跡を移築したものもの。


サン・ソヴール大聖堂
ローマ時代の寺院跡に立ち
5世紀から17世紀の建築様式
正面入口にある16世紀の木彫りの扉



市庁舎(天文時計)
市庁舎は17世紀半ばに、
時計台は1510年に鐘楼として建設され、
1661年には季節を表す四つの天文時計が追加



市庁舎広場
市庁舎前の広場の噴水は
1755年に以前からあった
ローマ時代の柱を利用


Mausolee Joseph Sec
フランス革命の直後に作られた
芸術の印象的な記念碑。
旧約聖書の正義と英雄に触発された彫刻



パヴィヨン・ド・ヴァンドーム
フランス庭園に囲まれた
17世紀に造られた貴族の館
現在は美術館




2019年 4月8日(月)-13日(土) Aix-en-Provence (France)

(その3) マザラン地区を散策

17世紀に行われた街の拡張でできた貴族の館が今に残るマザラン地区
4頭のイルカの噴水及びモニュメントは1667年、
彫刻・建築家のジャン=クロード・ランボーによって創られました。
バロック様式のこの華やかなモニュメントは、
エクス街区の拡大を祝うために建てられたといいます。


硬質な石灰岩でできた円形の泉とその中心に立つオベリスク。
周りを4方から囲み、オベリスクを押し上げるように配置されたイルカたち。
彼らはその口から水を出し、泉を潤し続けます。
実はこれらのイルカをよーく見ると、胴体に鱗が…。
これは、作者がイルカを見たことがないために想像で彫り上げたためであるとか。

  

※のんびりと散策することができました!


四頭のイルカの広場
サント=ボウムの石でつくった
四頭のイルカの噴水



サン・ジャン・ド・マルト教会
13世紀に聖ヨハネ騎士団に由来して建立
プロヴァンス最初のゴシック様式の教会


グラネ美術館
1838年に開館したかつてのマルト宮殿
14世紀から20世紀までの美術コレクション



ポール・セザンヌ 《浴女たち》

コーモン・アート・センター
18世紀のプロヴァンス邸宅
音楽院として使われていた
コーモン公爵邸を美術館に改装
2015年にオープン



コーモン侯爵に嫁いだポリンヌの部屋

コーモン・アート・センター(カフェ)
カフェ・コーモン
南仏プロヴァンスの空気を
味わいながらのカフェテラスが魅力


コーモン・アート・センター(庭園)
こちらの庭には3頭イルカの噴水



2019年 4月8日(月)-13日(土) Aix-en-Provence (France)

(その4) ポール・セザンヌの足跡を訪ねて

セザンヌは、1839年にエクス・アン・プロヴァンスに生まれ
21歳の時に画家を志してパリにでて、アカデミーで学び、
展覧会に出品するも落選続きでパリでは評価を得ることができなかったという。
40歳の時に故郷のエクスに戻り、
隠遁生活のなかで独自の芸術を探求し1895年(56歳)
パリでの個展で初めて評価を得て花を開いたという晩成の画家である。

ポール・セザンヌの出身地でもあり、生涯こよなく愛したエクス・アン・プロヴァンス
セザンヌは多くの画家達に直接、間接の影響を及ぼしている事はよく知られている。
パブロ・ピカソは「セザンヌは我々すべての父である」と評したという。
まさに「近代絵画の父」といわれる所以である。
巨匠達の南仏詣では、南仏の豊かな自然と燦々と降り注ぐ陽光の魅力と相俟って
ポール・セザンヌの存在も大きな要素だったと考えられる。

  

※のんびりと散策することができました!


ポール・セザンヌの銅像
ミラボー通りの出発点にある
ロータリーに面する広場に立つ
ポール・セザンヌの像



セザンヌのアトリエ
1902年に彼自身が設計したアトリエ
サントヴィクトワール山を遠望できる場所で、
銀行家として成功した父親が購入した
広大な別荘地の庭園の中に建つ


セザンヌのアトリエ
アトリエ内には、
晩年の静物画の中に登場する
小物類もそのまま残されています。



セザンヌの門
アトリエのある一帯は
レ・ローヴの丘と呼ばれているが、
途中にある「セザンヌの門」越しに
サント・ビクトワール山を見ることが出来る。



マルグリットの小路
レ・ローヴの丘の頂に通じる
「マルグリットの小路」
登りつめると振り返った正面に
サント・ビクトワール山が目に飛び込んでくる



レ・ローヴの丘
セザンヌはこの場所で、
サン・ヴィクトワール山の絵を
30年で60作以上も描いたそうです




2019年 4月8日(月)-13日(土) Aix-en-Provence (France)

(その5) カリソン・デクス

カリソン・デクスは、セザンヌで知られる
Aix-en-Provenceの街で作られている伝統銘菓で
「幸せのお菓子」とも言われています。
地中海の周辺で採れたアーモンドとメロン、オレンジピールなどの
フルーツの砂糖漬けをペースト状に練り混ぜて作られます。
表面には、卵白と砂糖で純白のアイシングが施されています。

その昔、プロヴァンス王国のルネ王(1473年)がジャンヌ王妃と結婚した際に、
王妃に対する愛と尊敬を表わして、王妃の目のように美しく、
かつ繊細なお味のお菓子を宮廷の菓子職人
に作らせたものと言い伝えられています。


  

  

※勿論、料理もワインもシャンパンもカクテルも美味かった!


Aix-en-Provence
青い空、黄金色の石、華麗なファサード、
透き通った緑色の噴水、プラタナスの木陰、
エクス・アン・プロヴァンスは、
町そのものが歴史の本のようです。


Renaissance Aix-en-Provence Hotel
中心部から徒歩10分程度
2014年に開業したばかりのお洒落なホテル
★★★★★